OREGON450のWAAS

タイ旅行で、WAASモードにした状態で衛星を捕捉出来なかったGARMINのOREGON450ですが、初期設定時にノーマルより位置の捕捉精度が高いという風に聞いていただけで、ノーマルとWAASの違いは全く解りませんでした。そこでWAASについて色々と調べてみました。

すると、葵ソニックさんというGPSプロッター、魚群探知機メーカーのホームページの技術情報ページでWAASが解説されていました。それによるとWAASというのは、Wide Area Augmentation System の略でワースと呼ぶそうです。元々GPSのみのシステムでは色々な誤差が累積されて、精度はせいぜい15m程度しかなく、その誤差を補正する為に専用の衛星を追加して精度を3m程度までに高めたシステムがWAASだそうです。ただ、WAASというのはアメリカのINMARSAT(インマルサット)衛星を利用したシステムの名前で、日本にはMTSAT(エムティサット:みちびきひまわり)を利用したMSAS(エムサス)、ヨーロッパにはEGNOS(イグノス)というシステムがある様です。

4月5日 内容に間違いがあった為、この部分の記事を削除しました。元の記事は下の”記事1”を参照して下さい。

そうなると問題は、GARMINのOREGON450がWAASを利用出来るとはなってますが(設定にノーマルとWAASがありますから)、日本のMSASにも対応しているのかという事になるかと思います。葵ソニックさんの情報ページの絵では、WAASは南北アメリカ大陸のみが対象となっていましたから、MSASに対応してなければ、設定する意味がありません。今までその設定で使用して、衛星も捕捉されてましたから、多分大丈夫だと思うのですが?…

GARMINのホームページを見てみました。ShopのOREGON450のページ ”Overview”に何やら特長が書かれていて、WAAS-enabledとなってます(当然ですが)。で、最後にWAASのバナーがあって、

GARMIN WAASバナー 

それをクリックするとWAASの説明ページになります。なんだか結論が先になって回りくどい様ですが、説明の真ん中辺のWho benefits from WAAS?という見出しの中に

Other governments are developing similar satellite-based differential systems. In Asia, it's the Japanese Multi-Functional Satellite Augmentation System (MSAS), -中略-
GPS users around the world will have access to precise position data using these and other compatible systems.

と書かれています。という事でMSASにも対応(ヨーロッパのEGNOSにも)している事が解りました。

4月5日 内容に間違いがあった為、この部分の記事を削除しました。元の記事は下の”記事2”を参照して下さい。

[▽続き]


4月5日追記
記事内容に間違いがありました。


MTSATを”みちびき”としたのは間違いでした。
MTSATは運輸多目的衛星(Multi-functional Transport Satellite)で、
1号(MTSAT-1R)は2005年2月に打ち上げられた(静止経度:東経140゚)”ひまわり6号”
2号(MTSAT-2R)は2006年2月に打ち上げられた(静止経度:東経140゚)”ひまわり7号”
MSASとしては2007年9月より正式運用されているそうです。

私が、勝手にGPS補正用信号を出す衛星を”みちびき”と思い込んで書いてしまいました。
したがって、運輸多目的衛星用衛星航法補強システム(MSAS)と準天頂衛星システム(QZSS)は別物です。
誠に申し訳ありません。訂正させて頂きます。

したがって、下の2つの記事は、あくまで”準天頂衛星システム”の記事という事になります。
記事1
それではという事で、今度はJAXAの人工衛星プロジェクトの”みちびき”を見てみました。”みちびき”というのは静止衛星ではなく、準天頂衛星なのだそうです。静止衛星だと赤道上でなくてはならない為、日本から見た場合は真上ではなく、低い位置になって電波が建物に遮られてしまうので具合が悪く、それに対し準天頂衛星というのは南北方向の軌道を持っているので、長時間高い位置にいる事が出来る様です(地球が自転している影響で、日本からは8の字を描くように見える様です)。そして静止している訳では無いので、複数(3~4個)の衛星を使って、1個は必ず上空にいる仕組みにしているそうです。面白いですが、いまいち、ついて行けません(日本が赤道上にあれば単純なんでしょうけど)。JAXAのページには動画もあるので、それを見ると解り易いと思います
ところでこの衛星、精度は1mだそうです。すごいと思いませんか。

記事2
ではタイでは、なぜダメだったのでしょう?先程の葵ソニックさんの情報ではMSASはアジア、オセアニアをカバーしています。そこで再度JAXAの資料を見てみました。準天頂衛星システムの資料です。ここにも、”開発の背景”という項目で、共存と相互運用が出来る事を前提に開発されている、となってます(WAASGPSと干渉すること無く、同一のアンテナ・受信回路で信号が受信可能)。ついでに見ると捕捉時間も初期立ち上げから15秒程度に、となってます。GPS付きカメラで捕捉が遅いという話が多いですが、今後解消されるのでしょうか。

肝心のアジアでの状況ですが、2010年に第1回アジアオセアニア地域ワークショップが開催されたとなってますが、運用は未だ先の様です。日本の計画では”2020年までにアジア・オセアニア地域でサービスを享受出来る環境を整備する”、となっています。

MSASによる各分野への影響と経済的な効果については、またの機会とします。
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[ 2012/03/29 20:20 ] ハンディGPS | TB(0) | CM(0)

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