第43回東京モーターショー2013 -EV・FCV-

今やガソリンとモーター併用のハイブリッド車は当たり前の存在になっていて、
ほとんどのメーカーから販売されるまでになってます。

「第43回東京モーターショー2013」ではさらに進んで、
EV(電気自動車)やFCV(燃料電池車)が数多く展示されてました。
今回は「EV」と「FCV」の紹介です。

「EV」というと、まず出てくるのが「テスラ」という名前。
正式には「テスラモーターズ」で、限定生産された「Roadster」が有名。
トヨタ自動車と電気自動車を共同開発する業務提携をしたことでも話題になりました。

その「テスラ」が量産した車が「TESLA MODEL S」。
2014年春には日本でも販売されます。
アメリカでの価格は7万ドルでしたから、日本ではいくらになるのでしょうか?

日本での「EV」は日産の「LEAF」や、三菱の「i-MiEV」が有名ですが、
どちらもコンパクトなスタイル。
ところが、この「TESLA MODEL S」は大型のセダンスタイル。
サイズも4978(全長)x1964(全幅)x1435mm(全高)と堂々たるもの。

そして2108kgもあるこの車、0-100km/hが5.9秒(パフォーマンスタイプで4.4秒)、
最高速度200km/h、航続距離は500kmとなってますから、驚きです。

131127東京モーターショー TESLA MODEL S


「MODEL S」のシャーシー。
モーターはリヤ側、バッテリーは床下に収まってます。
また、バッテリーパック自体が剛性を高める構造になっていて、
低重心化にも役立ってるとのことです。
さらにバッテリーは、水冷システムにより一定温度に維持されます。

131127東京モーターショー TESLA シャーシー


そんな訳で、フードの中にはミッドシップカーの様に、
ラゲッジスペースが確保されてます。

131127東京モーターショー TESLA フロント


[▽続き]

かといってリヤ側のスペースも充分確保され、
オプションですが、2座席分のチャイルドシートの設定もあります。

131127東京モーターショー TESLA リヤ


給油口ならぬ充電口。
リヤコンビランプと一体になってるせいか目立ちません。

電源はテスラ専用はもちろんのこと、100V、200V、
そして日本規格の急速充電システム「CHAdeMO」に対応する
アダプターも用意されてるということなので、どこでも充電が可能。

会場で説明してくれた女性は、20分の充電で500km走れると言ってましたが、
どうやらそれは間違いみたいで、実際には、
テスラの専用チャージャーを使った場合で、1時間の充電で500kmみたいです。

それにしても、1回の充電で500kmというのもすごいことだと思います。
日産の「LEAF」では230kmくらいですから。
ただネックは価格ですね。
いくら性能が良くても買える人は少ないでしょう。
逆に言えば、まだまだコストのかかる技術ということです。

131127東京モーターショー TESLA 充電口


運転席周り。
中央部にあるのは、17インチのタッチスクリーン。
ここで大部分のコントロールをするようになってます。

131127東京モーターショー TESLA 運転席


もうひとつのEV」の話題。
電気自動車のF1「FORMULA E」です。
2014年の秋から、世界の10都市の市街地を使用して行われる予定になってます。
市街地を使用するということなので、日本は含まれてません。

出場チームも10チームがエントリーしていて、
その中には鈴木亜久里主催の「スーパーアグリ」も含まれてます。

レースは専用マシンを使用するワンメークレースで、
途中でバッテリーの充電が出来ないので、1ドライバー、2マシンとして、
ピットで乗り換えてレースを続けるのだそうです。

それでも、レースで使用すると50km程度しか走れないらしく、
細かいところは未だ決まってないと言ってました。

ただ、もう少し補足説明を知りたいと思って、
このマシンを展示した「次世代自動車振興センター」のサイトを見たのですが、
「FORMULA E」に関する記述はなく、詳細を知りたくても出来ないのが不思議。

131127東京モーターショー SMC2013 FORMULA E


いかにもF1マシンといったスタイルの「Spark-Renault SRT 01 E」。
シャーシーは「ダラーラ」製。タイヤは「ミシュラン」。
重量は800kgで、モーター出力は最大270馬力。
ただし、最大出力が使えるのは、練習時と、予選時、そして、
レース中の「プッシュ・トゥ・パス」モード(追い越し)時のみになります。
通常走行では180馬力に抑えられているので、最大速度も225km/h程度だそうです。
それくらいに抑えないと、それこそバッテリーが持たないのでしょう。

131127東京モーターショー SMC2013 FORMULA E

131127東京モーターショー SMC2013 FORMULA E


テスト走行の動画もあります。
レースカー特有のエンジン音がなく、タービン音みたいなモーター音だけなので、
不思議な感じがしますが、なかなか面白い映像です。





西展示棟の4階には、「SMART MOBILITY CITY 2013」があって、
「これからのクルマは、クルマ単体で存在するのではなく、環境・エネルギー技術、
情報通信技術などによって、住宅をはじめとする私たちのくらしや社会と”つながり”、
新しい役割と価値を持つ」
という考えのもと、多くの企業が参加して、次世代技術の展示がされてます。

トヨタ&トヨタホーム。
スマートハウスとクルマの結びつきについての展示。
及びクルマと情報通信に基づく、運転支援、交通サポートについての展示等。

131127東京モーターショー SMC2013 トヨタ


中央部には、次世代パーソナルモビリティーの体験搭乗コーナーもあります。
参加企業は、
スズキ、スバル、ダイハツ、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、三菱、
などがあります。

131127東京モーターショー SMC2013


会場内数カ所に、自動車の形をした映像ブースがあり、
スマートモビリティーについて詳しく説明してくれます。

131127東京モーターショー SMC2013


積水ハウス、東芝、ホンダ、3社の共同ブース。
ここでは、
「将来的には太陽光発電から水素を作り、それを家庭用電池や燃料電池自動車へ
供給するなどして、住まいとクルマの関係はより深まる」
ということで、水素をエネルギーとした燃料電池関係の展示がありました。

特に目を引いたのが、「水素小僧」のデモ。
となりにあるホンダのコンパクトEV「MC-β」の大きさと比べても、
かなり大きいのがわかると思いますが、この小僧が燃料電池の仕組みを説明してくれます。

背中に水素ボンベを背負っていて、この水素と吸った空気が反応すると電気が生まれ、
その電気で目が光り、反応した水素と酸素は水になって、おしっことして排出される。

この「水=おしっこ」から、この小僧スタイルになったみたいですが、
面白いです。

後のガレージにはホンダのFCV「FCXクラリティ」が展示されてました。
ホンダもトヨタと同じく、2015年にはFCVを量産化すると表明しています。

131127東京モーターショー SMC2013 セキスイハウス×東芝×ホンダ


ところで、トヨタもホンダも2015年にFCVを量産する計画になったのか、
前回のモーターショーではEVに対して、FCVの話題は少なかったのに。

そのあたりのを「水素供給・利用技術研究組合(HYSUT)」のブースで聞いてみました。
この組合には、石油、ガス、自動車等エネルギー関連大手13社から成り立ってます。

ここで聞いたところによると、「燃料電池実用化推進協議会(FCCJ)」が、
「FCVと水素ステーションの普及に向けたシナリオ」として、
2015年から燃料電池自動車と水素インフラの普及開始を目指し、
2025年には燃料電池自動車を200万台普及、水素ステーションを1,000ヶ所設置する

という目標を立てています。
(2015年までの水素ステーションの設置目標は100ヶ所程度)

だから、「2015年量産開始」みたいです。

131127東京モーターショー SMC2013 HYSUT


ブース内にあったFCVのカットモデル。
後部座席の下にあるのが水素が充填される高圧タンク。
以前はスチール製だったのが、今はアルミに炭素繊維を巻いたものが使用されてます。
これにより倍(70Mpa)の高圧に耐えられるタンクが出来るようになったとのこと。
これも実用化に目途がついたひとつみたいです(航続距離500km)。

水素は液体燃料ロケットの燃料としては有名ですが、普段目あまり目にしない存在。
でも実際は、製鉄、石油、ガス、その他多くの産業で使用されてます。(こちら
ということで、水素の製造については特に問題無いとのこと。
問題なのは軽いことによる保存と供給方法。

反対に軽いことによるメリットも言ってました。
ガスが漏れた場合、他のガスと比べてもはるかに軽く、拡散スピードも速いので、
濃度が下がりやすく、おまけに上方に逃げるので、引火の危険性が少ないいうことです。
もちろんそばに火種があれば、引火や爆発しますが、それは他のガスやガソリンでも同じ。
でもガソリンは液体で残ってますから、火がつくと周りに広がってしまいます。(こちら

となると、FCV良さそうです。「FC」の部分以外は「EV」と同じですから、
「EV」の技術も無駄になりません。
ただ、セルに高価な白金を使ってるのが価格的にネックとなってるようです。
電池やモーターにもレアアースが使われてますし、
こうした希少物質を使わないで済むようになればいいのですが… 。
価格は「テスラ」並みみたいです。
買えないなあー…。

131127東京モーターショー SMC2013 HYSUT


ブース内には、水素ステーションについてのパネルが数多く展示されてました。

131127東京モーターショー SMC2013 HYSUT

131127東京モーターショー SMC2013 HYSUT


以上、「第43回東京モーターショー2013」での「EV、FCV」の話題でした。

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[ 2013/12/13 21:23 ] 展示会 | TB(0) | CM(0)

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