「2012 防災講演会」に参加 その2

その1に続いて、講演の内容です。

まずは『第一部』の木原さんから。

2012 防災講演会 木原実さん
木原さんはテレビのお天気コーナーでおなじみの方で、
雰囲気もそのままでした。

自己紹介から防災の話まで、和やかに講演をされてました。
この方、テレビのお天気コーナーをもう26年もやってるんですね。

でも、元々は俳優を志していて、気象の事は何も知らなかったそうです。
俳優だけでは生活できないので、アルバイトで声優をやり、
神谷明(声優)さんの事務所に入ったことから、
テレビのリポーターになり、天気を担当するようになったのだとか。
リポーターに採用された理由が、本人曰く、
「あたりさわりの無い、特徴のない顔だったから」だそうです。

天気コーナーを担当していたら、
'95年に気象予報士の資格が出来たので、
TBSの森田さんらと共に受験したそうです。(実技で一度落ちたと言ってました)

現在は防災士の資格も持っています。
防災士というのはNPO団体の認定資格で、現在全国で5万人いるそうです。

この辺りから防災の話で、
阪神淡路の震災では16万人が生き埋めになり、
そのうち3/4が近所の人が救助し、残り1/4が消防などのプロが救助したそうです。

そういうところから、皆が防災の知識を持っていたら、
より大勢の人を助けられるということで防災士が出来たようです。
最終的には1億人(全員)が防災士になる、と言ってました。

そもそも大草原の真ん中で震度7の地震にあっても、
ほとんどの場合身体に危険はなく、危険なのは建物があるからだそうです。

建物があるから建物がつぶれる、それで人が犠牲になる。
だから、建物の耐震性が重要なのだと。
耐震性の違いで、地震が起きた時の対応も異なると。

耐震性が良ければ、家の中にいた方が安全な場合もあるので、
耐震診断を受けておいた方がいいと言ってました。

最後は、「乗用持ち歩き袋」についての話。
「非常用持ち出し袋」はよく聞きますが、「乗用持ち歩き袋」は初めて。

木原さんが取り出した小さなバッグの中には、
 1.懐中電灯(LEDライト)
 2.ラジオ(イヤホンで聞く小型のもの)
 3.充電器(手回し式でもいい)
 4.ガーゼ(包帯より利用範囲が広いとのこと)
 5.簡易トイレ
 6.軍手
 7.マスク
 8.レスキューシート(アルミ蒸着フィルムで身体に巻ける程大きい)
 9.レインコート
10.ライター
11.笛(ホイッスル)(血液型などの自分のデータを記入した紙が入るもの)

ほとんどが100円ショップで手に入るそうです。
こういうのを普段持ち歩いていると、
災害に遭遇した場合に非常に役に立つので、是非持ち歩くように言われてました。

そういえば、以前にもらった防災用の用品セットの中にも、
こういうのがあったのを思い出しました。
それに手回し式のラジオも未だ紹介してなかった。


続いて『第二部』の大木さんの講演です。
かなり興味深い内容でした。

【続きを読む】から見て下さい。


[▽続き]

『第二部』の大木さん。

2012 防災講演会 大木聖子さん
写真で見ての通り、とてもきれいな若い女性で、
大学の助教にしておくのはもったいない(?)くらいの人でした。

最初に話されたのは、
日本のどこにでも地震は起きる
ということ。

日本の面積は200カイリを含めても地球の表面積のほんの1%しかないですが、
地震のエネルギーは世界全体のの10%を受けているとのことです。

因みに、埼玉で過去に起きた地震(確かマグニチュード6以上だったと思います)を
地図にプロットしたパネルを見せていただきましたが、
確かにかなりの数がありました。

ここで問題。
Q1.首都直下地震とはどこで起きる地震?
Q2.関東大震災クラスと首都直下地震クラスの違いは?

全て3択で、
Q1の答えは、南関東。
Q2の答えは、関東大震災クラスはマグニチュード(M)8、首都直下はM7。

私は全て間違えました。
因みに、マグニチュードは数が1違うとエネルギーは32倍違うそうです。
そうすると2つ違うと、32×32で1024倍の違いになります。
東日本大震災はM9.0で、阪神淡路大震災がM7.3ですから、その差は1.7。
これからすると、東日本では阪神淡路クラスが同時に360個程起きた計算。
そう聞くと、東日本で、ものすごいことが起こったと想像出来ます。

その阪神淡路ですが、
揺れによる建物の崩壊などで、圧死された方が80%、焼死が10%だそうです。
2階建ての場合、1階部分が潰れて2階が落ちてくるケースが多かったそうです。

ビデオで当時の建物を耐震補強したものとしてないものを並べて
地震を再現した実験を見せてくれましたが、
見事に補強してない建物の1階部分が潰れて、平屋と化していました。

ビデオを見る限り、1階で寝ていたらまず生きてられません。
そこで、木原さんと同様(もちろん、大木さんの方が専門ですが)、
建物の耐震化が重要だと言われてました。

地震に際しては、安全スペースの確保が大事だそうで、
その時の考え方は、
1.落ちてこない 2.倒れてこない 3.移動してこない
だと。

震度7というのは、「立っていることも、動くことも出来ない揺れ」なので、
本震の前の段階で瞬時に危険スペースを判断し、離れることが大切。
以前は「地震がきたら、まず火を消す!」などと言われてましたが、
実際震度7では動くこと自体がが無理なので、
火や煮炊きしたものに近づく方がかえって危険だそうです。

最近のガスコンロは揺れで自動停止するし、
火の始末は揺れが収まってからの方が可能性は高いようです。

阪神の時のビデオが紹介されましたが、
コンビニの防犯ビデオでは、揺れている時には何も出来ないことがわかるし、
テレビ局では、宿直が寝ているソファにキャビネットが降ってきました。
どちらもその後停電です。

大木さんもLEDライトと笛を強調されてました。
彼女の場合はキーホルダーにつけているそうです。

大木さんは、小中学校の防災教育に力を入れてるそうで、
今までの避難訓練ではダメだと。
それぞれがいる場所によっても避難の仕方が違うので
(教室でも窓側か廊下側かとか、理科室だったらとか、体育館にいたらとか… )、
生徒が写っている写真を見ながら、生徒自身で討論し、判断させる事が重要だと。

それによって、小学生でも自分がいる状況での最善の判断が、
瞬時に出来るようになってくるといっていました。

いくつかの学校の例を見せてくれましたが、
以外にも(?)熊谷市の取り組みは全国でも一番進んでいるそうです。

とにかく、
自分の命は自分で守れる人間にする
これが大事だと言ってました。
これは大人でも言える事ですよね。

最後に、
防災についての正解は結果論でしかわからないけど、仕方がないし、
成果もすぐに見えてこないけど、これも仕方がない。
と言われてました。

そうですね。
いつ来るかわからないけど、いつかは来る。
でも、どんなのが来るかは誰も知らないのですからね。

かといって、そういう状況に対して準備出来ないのも
人間なんですよね(特に自分ですが…)。


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[ 2012/10/16 20:30 ] 展示会 | TB(0) | CM(0)

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