航続距離351kmの電気自動車

28日、シムドライブから航続距離351kmの電気自動車「SIM-WIL」が発表されました。シムドライブは慶應義塾大学環境情報学部教授の清水浩氏が代表取締役の会社です。清水教授といえば、長年電気自動車を研究してきた人で、最近ではEliicaと言う電気自動車を製作して話題となっていました。私もイノベーションジャパン2008で、この教授の講演を聴きました。
Eliicaは駆動系の簡素化と室内空間の確保を目的とした、小径8輪のインホイールモーターを装備し、床下をボックス構造にしてそこに電池を収納することで、低重心化と剛性及び室内空間確保をねらった車です。電気自動車とはいえ、最高速度は370km/hを誇り、加速はポルシェに勝るとも劣らない性能を持つ車です。
この、インホイールモーター、小径タイヤ、床下収納電池が清水教授の持論で、講演会の時も、電車の車台をイメージすると解り易いと言ってました。

イノベーションジャパン2008のEliica  Eliicaプロジェクト
イノベーションジャパン2008で見たEliica(左)と、プロジェクトの説明(右)

インホイールモーターはタイヤに直接モーターがついているので、全輪駆動化が出来、路面に伝えるトルクを分散させられるので、加速性能がが良くなります。また、伝達用のシャフトも無いので、操舵角も大きく取れるというメリットもあります。東京モーターショー2011でも、日産自動車が 「PIVO3」というショーモデルを紹介してました(東京モーターショー2011のレポートも見て下さい)。 反面バネ下荷重が大きくなるので、路面との追従性ではデメリットとなります。

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日産 PIVO3(写真をクリックするとwebCGの関連記事が見れます)

今回発表の「SIM-WIL」も同じコンセプトに基づいている様ですが、電気自動車に対する一般ユーザーの要望が航続距離だったということから、航続距離を延ばす事を主眼に置いて製作された様です。351kmというと、現在量産されている日産自動車のリーフ(この車の部品用金型モデルも何点かお手伝いしました)の航続距離が200km程度ですから、相当長いと言えます。それでいて室内も充分広い様ですから、実用性としても期待が持てます。
まあ、実際に量産する為には、色々な課題が残っているとは思いますが、時間の問題でしょう。ただ、電気自動車の普及にはこうした個々の技術だけではダメで、周辺技術やインフラの規格関係について、日本の規格を世界標準に早くしていかないといけません。日本はいつもこれでやられていますので。もう既に充電器やプラグの規格では対立が始まっています。(関連記事


SIM WILL 
SIM-WILLの写真(Car Watchの記事からの流用) 

SIM-WILLの関連記事(詳しい内容や写真はこちらで)

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[ 2012/03/29 12:22 ] | TB(0) | CM(0)

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